「KP法」という手法があります。「紙芝居プレゼンテーション」という名前のごとく、コピー用紙などに要点を書き、紙芝居のように提示して話を進めるプレゼンテーション手法です。
特徴は、一枚一枚の用紙に書かれる文言はとてもシンプルにすること。そして、その紙をホワイトボードや壁などにどんどん貼って、そのまま掲示しておくことです。
手法の出自からアクティブラーニング界隈で注目されているようですが、シンプルでインパクトがある方法なのでどんなジャンルでも使えるのではないかと思います。要はスケッチブック芸みたいなものですので。

これは以前日本ファシリテーション協会の定例会でKP法を試したときの写真。
前述のとおり、プレゼンテーションに使った用紙をそのまま掲示しておくことがこの手法のキモだったりします。ホワイトボードにマグネットで貼ったり、あらかじめ切っておいたテープを使ったりすることが多いようですが「3Mのポスト・イット掲示用テープが便利」とも聞いたので購入して使ってみました。
このポスト・イット掲示用強弱両面テープ(品番561W)は粘着力が異なる両面テープ。商品説明では「片面がしっかり貼れる粘着剤、もう片面が貼ってはがせる粘着剤の両面テープ」と書かれており「強弱」という製品名ですが、壁に貼るほうは養生テープより少し強いくらい、反対面はポスト・イット強粘着くらいと思っていただければよいと思います。つまり(いちおう)壁に貼って剥がせて、紙も貼り替え自由自在ということです。
実は私、PowerPointのプレゼンテーションを作るときも手書きでA4用紙に下書きをして、それを壁に貼って一覧してチェックすることがあるのです。張って剥がせて簡単に紙の順番を入れ替えることができるこの商品はそんな用途にもとても便利。アイデア次第で使い方がいろいろ広がる、面白い製品だと思います。
ただ、家庭の壁紙に貼るときは注意してくださいね。我が家の壁紙は少しざらざらした「紙」っぽい質感なので、剥がしたら繊維も一緒にくっついてきてしまいました(もう自宅には貼らない)。
公共施設も壁紙が弱っていることがありますので、目立たないところで試してみてください。
とはいえ、壁は選びますが「貼って剥がす」をうまく使うとファシリテーションの「可視化」がもっと有効になりそうです。グラフィックレコーディングなどであらかじめ大きな紙を壁に貼っておくのにも使えると思います!