ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズさん赤坂新オフィスお披露目に関する記事の2本目です。1本目はこちら。

当ブログは「ファシリテーション文具案内」なので、むしろこちらが本題です。なのに写真をあんまり撮っていないというていたらく。言い訳すると、レイアウトがいろいろ面白いのです。すると、普通のカメラで写真が撮りにくいのです。目に焼き付けるのがいちばんよいのです。誰か360度カメラで撮って! 特にCharta(後述)!
ケンブリッジさんの新オフィスをお手伝いした経緯や、オフィスの様子は以下の記事をご参照ください。以前の記事には書かなかったけれど、発端は白川さんから突然Twitterでメッセージをいただき、その週末には旧オフィスに伺ったという謎のきっかけ&スピード感。
ケンブリッジさんがオフィスを移転するので文具・設備の議論をしにいった話。

白川さんのブログとか。

Facebookの記事とか。
スクライブ meets グラフィックレコーディング?
お客様を出迎えるオフィスマップが、なんとなくグラフィックレコーディングテイスト。完全にひいき目ですが!

デザイナーさんの作です。
ケンブリッジさんの可視化イメージといえば「字で大丈夫! がんがんスクライブ!」というものだったので、双方出会った感があって個人的に感涙。それがフリップチャート台的に掲示されています。そんなの私だけだと思いますけど、このマップには可視化活用の未来がある気が。
そうそうNeulandのグラフィックボードも導入したんですよー! 組み立て式で意外とぐらぐらすると聞きました……ドイツなのに……。本来持ち運び用なのですよね。

このロゴをアップで撮ってみたかったんだ

うれしげな人
フリップチャートがアイデンティティ
どのエリアもファシリテーション目線で素晴らしく(書きまくれるように)作られているから、どれか一つを選ぶのも心苦しいのですが、ここはフリップチャート部屋こと「Charta(カルタ)」を推しにさせてください。壁2面をフリップチャートで覆い尽くした究極のスクライブ部屋。
こんなかんじで壁2面×7面ずらりとフリップチャート。書き続けられる。
この部屋はまさに「議論によって実現したアイデア」なんです。社員の方の著書などを読んでうっすら感じていた「フリップチャート愛」。オフィスの様子や議論するなかでその強さが伝わってきて。それで「フリップチャートを壁一面に固定するのはさすがにやりすぎ?」と出たときに「ケンブリッジさんならありだと思います!」と言えたわけです(ひと押しになったらしい)。ひたすら書きまくれるのが、社員の方にも好評でした。
フリップチャートを使うのは日本の会議シーンではどちらかといえば少数派です。ですから「フリップチャートにスクライブ」を基礎スキルとして大切にされている(なぜならそこから成果が生まれるから)ことは、まさに会社の個性だと感じたのです。ならば壁一面のフリップチャートは「あり」どころか「やるべき」じゃないか?
ところで、壁の固定具は御用達のPLUS ミーティング用ボードの高さと角度を再現したそうです。スゴイこだわりだよね、とは言っても、新入社員さんたちの練習用と思うとそこだいじ。実は私のファシリテーショングラフィックワークショップでも「机の上と壁では書き方違うよ!」はかなり重要ポイントとしてお伝えしています。
これがPLUSのフリップチャート「ミーティング用ボード」だよ!
War RoomからShow Roomへ
プロジェクトルームのことを作戦司令室に見立て「war room」と言うことがあります。昨秋にお伺いした豊洲の旧オフィスはホワイトボードやフリップチャート台が林立していて、まさにwar roomの趣でした。それはそれで(私は)とてもテンション上がったのですよね。コンサルティング会社なのでもちろん仕事の最前線はお客様先なのですが、でも、あのオフィスも確かに最前線でした。
翻って、新しいオフィスのコンセプトは「饒舌なオフィス、見せて体感できるオフィス」。ファシリテーションのshow roomと言えます。war roomとshow room、音はちょっと似ていて、開かれかたは正反対で、でも目指すところはやっぱり似ていて……新旧のオフィスに伺って、変わるものと変わらないものはなんだろう? と、考えていました。バックオフィスは変わらずフリップチャート用紙がたくさん貼ってあって、全員で課題を共有している感よいなあと思いました。
このオフィスは仕事場であり、ホームであり、交流の場であり。お話させていただいた社員の皆さん、とてもオープンマインドな方々でした。こんなステキな「βaseCamp0.5」、今後もイベントなどでお世話になる機会があると思います。たのしみ……(グラフィックレコーディング系で何かやりたいよーとわるだくみを。コンサルタントさんがちょっと描けるとたぶん世界がかなり変わる)。
ケンブリッジさん御用達の「フリップチャート」はこれですよ!