ファシリテーションを学びはじめたころ、FAJの定例会にて模造紙に「ファシグラ」しようとしておもむろにシャープペンシルを取り出しフレームを下書きしようとしたのはよい思い出です。ファシグラは下書きなんかせずに、思い切ってプロッキーでのびのび描けばよいのです。
とはいえ、イベントなどでのグラフィックレコーディングではある程度絵として整った画面を必要とすることもあるので、下書きを絶対にしない! ということもありません。そんなとき、これまでは鉛筆でざっくりあたりを取っていました。でも鉛筆は、消しゴムの消しかすの始末がけっこうたいへんなんですよね。
そんなときにお勧めしたいのがスタビロのパステル色鉛筆「カーブオテロ」です。

全部で60色の豊富なカラーバリエーションですが、グラフィックレコーディングの下書きには薄いグレーの「720」あたりを使うのがよさそうです。724も買ってみましたが、少し色が濃すぎたようです。下記の写真は724での下書きです。

このカーブオテロはうっすらと下書きができ、手で軽くなでるようにこするだけで線が消えて見えなくなります。もちろん手は汚れますが、そんなときレコーダーの手はすでにマーカーのインクでカラフルなので気にしない。そして、カーブオテロの線は消し残っていたとしても、遠くからではほとんど見えませんので気にしない。
気になる方は、やっぱり練り消し持参でしょうか(私はプラスチック消しゴムを持ち歩いています)。
パステルだけに芯の減りが早いのでは? という心配もありましたが、導入以来セッション中に削ったことはないので大丈夫かなと思っています(ざっくりアタリがとれたらOK派だから?)。もちろん、不測の事態に備えて鉛筆削りも持ち歩くようになりましたが……。
実はこの技、3月に受講したbikabloトレーニングで教えてもらったもの。bikabloで採用しているということは、海外ではメジャーな手法なんでしょうか。
ファーバーカステルなど他のパステル色鉛筆でも同じかな? とは思いますが。おそらく色の具合とか紙への定着などさまざま要素がありそうな気がしますので、ひとまずここはスタビロのカーブオテロはべんり! ということ、お伝えしておきます。