以前「えんたくん」に関連して、こんな記事を書きました。

「えんたくん」の用紙が茶色なのには意味がある(のかもしれない)
「えんたくん」という、ワールドカフェなどの対話型ワークショップでよく利用されるツールがあります。落書きは「えんたくん」の形に合わせて作られている無地のクラフト紙に描き込みます。初めて見たときは書く面が茶色なことに驚きましたが、どうやらこの茶色がいいらしいです。
クラフト紙を使うと、ファシリテーショングラフィック(特に、ワールドカフェの落書きなど)が捗る! みんなが気軽に書いてくれる! という仮説です。
じゃあクラフト紙を導入してみようか、と思ったときに、文具系ファシリテーター(何それ)として気になるのはマーカーの発色です。今日は「クラフト紙に適したファシグラマーカーは何?」がテーマです。
今回用意したクラフト紙はセリアで売られている包装紙。いろいろな色調があるクラフト紙ですが、色の濃さは薄すぎず濃すぎず、だいたい中間くらいかと思います。えんたくんの用紙はもう少し色が薄かったように記憶しています。
この用紙に、国産ファシグラマーカー4種で書き比べしてみました。
全体比較
各マーカーの拡大
プロッキー
紙用マッキー
アクアテックツイン
ピグマックスツイン
総評
もっとも発色がよいのは、紙用マッキーのように思えます。色が沈んでしまわない。プロッキーは透明感が強い分、背景色に負けてしまっています。発色がはっきりしているイメージのアクアテックツインは意外に沈んでしまう色(水色など)もあったりして。インクの世界は奥深いですね……。
もちろん、ピグマックスツインは不透明調ですから使い勝手はばつぐん。ピグマックスの白はクラフト紙のために! とも言えるかも(?)。黄色は意外と見づらいですが、どのマーカーも黄色は大差ないので紙の色が影響していると思います。
ワークショップでみんなに書いてもらうという時には紙用マッキー、グラフィックレコーディングするならそれにプラスしてピグマックスツインがベストな組み合わせかな、これが今の考え方です。
えんたくんの販売店
えんたくんは、8mm段ボールを丸型に加工した商品です。椅子を囲み膝の上でえんたくんを乗せ話し合い・コミュニケーションツールとして活用できます。えんたくんにマジックで思いや説明アイデアを書くことにより人と人とのつながりを深め、ファシリテーションや課題解決、会議やセミナー学校PTA地域の話し合いなどあらゆる場所で活用できま...
この項目は、2016年9月12日に旧ブログで公開した記事に加筆修正したものです。