ファシリテーショングラフィックに向いた紙用のマーカーを個人的に「ファシグラマーカー」と呼んでいます。条件はこんな感じ。
- 水性であること
- 顔料系であること
(上記は裏移りしないこと、という条件) - 太字(平芯)で書けること
- 日本でふつうに入手可能であること
日本メーカーの商品では4種類がこの条件を満たしていると思います。残念ながら、外国メーカーの製品は入手がめんどうなのでこの記事からは外します。
プロッキー(三菱鉛筆)
紙用マッキー(ゼブラ)
アクアテックツイン(寺西化学工業)
ピグマックスツイン(サクラクレパス)
この4種のファシグラマーカー、単純に好奇心で買いそろえていったらほぼ全色そろってしまいましたので、どうせならとカラーチャートを作ってみました。例によってiPhone撮影なので正確な色ではありませんが、それぞれの雰囲気の差を感じてみてくださいね。
「ほぼ」全色、と書いた理由は、ここに揃っていない紙用マッキーの蛍光色5色です。これはすでにメーカー廃番になっており、店頭にデッドストックがあれば手に入る、くらいの感じ。単品での入手は困難だと思います。紙用マッキー20色セットがあればそれに含まれています。私はどちらかと言うとプロッキー派なので、その5色のためにマッキー在庫倍にするのも……と思い、あきらめています(プロッキーの蛍光を使った感触では、ファシリテーショングラフィックに蛍光色はいらない気がしています)。
さて、総評です。ピグマックスツインは不透明調なので色が大きく異なります。特に緑系の差が顕著ですね。グラフィックレコーディング指向の方は、ピグマックスツインをサポートの色として1セット持っておくといいかもしれません。
他の3種類は同色でも色合いがもちろん異なるのですが、こちらは好みの問題かと思います。傾向としては「プロッキー=透明感あり」「紙用マッキー=明るめ」「アクアテックツイン=こってりくっきり」という感じです。これはカラーチャートの実物を見たほうがいいですね。どこかに出没するとき、事前にお声がけいただければ持って行きます(FAJ関西支部の定例会が高確率です)。
どれかを選ぶなら「プロッキー/紙用マッキー/アクアテックツイン」はペン先の好みも合わせて好きに選べばよいと思います。よく見るとこのカラーチャート、紙用マッキーの線ががたがたですがそれは私の書き癖が合っていないからです。こんなふうにファシグラマーカーに限らず筆記具は「合う・合わない」がありますので、またワークショップでもできればなあと思っています。
ご参考



