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模造紙を壁に貼る:マスキングテープについて考えよう

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考 ファシリテーショングラフィックの模造紙を壁に貼るのには、養生テープがよく使われます。養生テープとは、引っ越しや内装工事などの際に壁や床などの保護用に貼るシートを固定するためのテープです。

COMMENT 『ファシリテーション・グラフィック』p.63では「布製のガムテープ」と書かれているので購入の際は留意してください。いわゆる「布テープ」は強粘着で壁を傷めることがあります。同書p.196記載の「養生テープ」が正解です。

もともと壁や床を傷めずに貼ったりはがしたりするための専用テープなので壁への掲示にはとても適していますが、難点は紙に貼った側のテープをはがせないこと。紙にはしっかりくっつきます。 また、養生テープはそもそも目立たないといけませんので緑など色つきのものが多いのです。これはファシリテーショングラフィックを写真に撮って共有するときにはちょっとじゃま。ということで、私は半透明の養生テープか、マスキングテープを愛用しています。

マスキングテープは掲示物を貼ったりちょっとしたものを工作したりとワークショップのときは重宝するので、いつも文具エプロンバッグの中に入れています。この記事を公開したときにはこんなふうにエプロンバッグのベルトにつけていましたが、これはさすがにベルクロがはがれて落ちます。

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考

文具エプロンバッグのご紹介はこちら。

onyourmarkers.com

今はダイソーで買ったキーホルダーのようなものでぶら下げています。これも布の毛羽立ちがテープ側面についてしまうので、ほんとうは単なるカラビナのようなものが良さそうです(今探しているところ)。

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考

そして、マスキングテープにも向き不向きがあります。

まず、100円ショップのものは絶対にお勧めできません。手で切りにくいものや粘着力が強すぎるものなど、使いにくい品質のものが散見されますので、買ったはいいけど使えないなんてことになったら悲しいですよね。

そして、かわいいテープの中には粘着力が弱くて紙を固定できないものもあります。

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考

この図のように、対角線上にテープを貼ればわりとしっかり固定されるものですが、それでも最低限の粘着力は必要です。

お勧めは塗装用マスキングテープ

お勧めできるのは3Mの塗装用マスキングテープです。「ドラフティングテープ」では粘着力が弱いと思います。お買い求めの際は「マスキングテープ」ですよ!

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考

私は3Mの塗装用と、カモ井加工紙製のアスクルオリジナル商品を使い分けています。

3Mはとにかく安心の接着力と剥がしやすさ。テープの色が黄色のみなので後で貼り替える場合(仮留め)など、どちらかというとテープを目立たせたい場面で使います。

アスクルオリジナルの「現場のチカラ」、こちらもカモ井加工紙製ですから品質は間違いなし。3Mのものより少し粘着力が弱いような気がしますが、最終掲示などテープを目立たせたくない時にはこちらの白を使います。掲示には十分な粘着力があります。

lohaco.yahoo.co.jp

COMMENT 実は同じ「現場のチカラ」でも養生テープはあまり使いやすくないんですけどね(汗)

柄付きのマステはどうなのか

カモ井加工紙と言えばmt、かわいらしい文具雑貨系のマスキングテープの王者です。mtは十分ファシリテーション利用に耐える品質ですがかわいい分お値段が上がるので、最近は買ってまでは使いません。

もう一点、あまり知られていないと思われるニチバンの「プチジョア」が意外と粘着力強め、でも剥がしやすいという逸品です。15mm幅のみなのが難点でしょうか。

私個人としては、柄つきマステを使うなとは言わないけれど積極的にはお勧めしませんというスタンスです。

マスキングテープカッターは必要か

マスキングテープ人気の広がりとともに、ポータブルのマスキングテープカッターも充実してきました。

以前はこのmtのテープカッターをつけて使っていました。今はいくつかあるファシリテーション用ポーチの一つに入れてあるテープにだけつけています。ふだんは手でちぎっています……。

模造紙を壁に貼るためのマスキングテープ考

今売られている製品ならコクヨの「カルカット クリップタイプ」のほうが使いやすいようにも思います。

でも、やっぱり現場ではマスキングテープだけだと少し不安だから養生テープも一緒に準備しておきたいものです。見栄えも重要ですが、やっぱり「その間しっかり固定されていること。用が済んだらきれいにはがせること」が最重要なのです。

INFO この項目は、2016年6月7日に旧ブログで公開した記事に加筆修正したものです。
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