モバイルホワイトボードの専用マーカーってどんな感じ? 付属品のほうがいいの?

個人用ホワイトボードのマーカー 03_ファシリテーション文具案内

ノートタイプで持ち運べるモバイルホワイトボード「nu board」と「Butterfly Board」の付属ホワイトボードマーカーについてまとめてみました。

nu board

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  • 各タイプとも、付属マーカーはパイロットの「ボードマスターS ・極細」です
  • 以前はパイロットの中綿式ホワイトボードマーカー極細・小型のイレイザー付きタイプが付属していました。その後イレイザー付きはパイロットで廃盤となり、その頃から付属品はボードマスターSになりました
同じパイロットの「極細」といってもボードマスターSと中綿式では字幅が大きく異なります。ボードマスターSは従来品に比べるとだいぶ字幅が太くなりました。
パイロットのボードマスターとホワイトボードマーカーを俯瞰して、手法に合ったマーカーを考える
過去に書いたものをあさっていたら、2016年の7月に「ボードマスターをほとんど全部試してみたら、手法によって使い分けるのがよさそうとわかった」みたいなことを書いていました。今日はその記事に新たな情報をプラスして、パイロットのボードマーカーについて改めて整理したいと思います。
  • 新書版FME(ファイン・マーカー・エディション)にはnu boardホワイトボードマーカーが付属しています

nu boardホワイトボードマーカー

nu boardホワイトボードマーカーはステッドラーのLumocolor correctableという非常に字幅の細いマーカーにnu boardのネームを入れたものです。ステッドラー日本法人で正式に取り扱ってはいないようです(輸入品をAmazonなどの通販で購入することは可能)。グローバルのサイトではuniversal markerというカテゴリに分類されています。

Lumocolor® correctable 305 - Non-permanent dry erase pen
✓ For write-on films and other film surfaces such as sheet covers, laminates and school whiteboards ✓ Ideal for Lumocolor year planner 641 YP and Lumocolor mem...

「Correctable=修正できるマーカー」という位置づけですので、一般的なホワイトボードマーカーとは少し性質が異なります。マーカーの尾部についているイレイザーでごしごし、とこすり取らないと字が消えません。その名の通り「書いておくことが基本、修正”も”できるよ!」という位置づけでしょうか。
消してみた盤面はこのようになります。

nu boardホワイトボードマーカーを消したところ

nu boardホワイトボードマーカーは一般的なイレイザーでは消えませんが、広い範囲を消したいときは水拭きすればOKです。nu board中の人のツイートを引用します。

Butterfly Board

バタフライボード2
持ち歩ける!打合せに便利なA4・A5ノート型ホワイトボード 特許技術スナップ・バインディング・テクノロジーにより、大きなホワイトボードを持ち歩けるノートサイズに小型化した新たなコミュニケーションツールです。”かく、消す、貼る、広げる、共有する” という機能を高次元で融合し、いつでもどこでもアイデア創出が可能です。 さら...
  • 初代にはパイロットの「ボードマスターS・ 極細」が付属していました
  • Butterfly Board2にはオリジナルの極細ホワイトボードマーカー(日本製、メーカー不明。商品名は「ホワイトボードペンシル」)とイレイザー用の小さなクロスが付属しています

バタフライボード ホワイトボードペンシル

  • 黒は字幅が2種類あります。言うなれば細字(1.0)と極細(0.5)でしょうか。どちらも一般的なホワイトボード用インクです

0.5は非常に細く、1.0はやや太字というイメージです。

マーカーだけを購入する場合、4本セットが単位となります(セット990円)。
パイロットのホワイトボードマーカー極細・小型が1本100円ですから、割高感は否めません。

ホワイトボードペンシル
0.5mm超極細ホワイトボードペンシル 一般的に大きなホワイトボードに太いマーカーで書くことが常識の世の中で、バタフライボードにマッチする極細マーカーは存在しませんでした。そこで、日本の伝統技術を持つパートナーと極細マーカーの開発に着手。長きに渡る試作とテストを繰り返し、書き心地と品質を両立させ、ホワイトボードペンシル...

蛇足ですが、当然付属のクロスだけでは大きな面積を消すときには不足なので、別途何かをご用意されることをお勧めします。

例えば、職場に常備している私のモバイルホワイトボードマーカーセット。マイクロファイバークロスとボードマスターSを三色、ポーチに入れてあります。席を離れるときにはボードとこのポーチをつかんで行くわけです(ボールペンも入れてあるのは、たまに忘れるから)。

ホワイトボードマーカーを持ち歩くセット

モバイルホワイトボードに使いやすいマーカーはどれだ

A4判のホワイトボードに、細めのマーカーで書き比べてみました。

細字ホワイトボードマーカー書き比べ

一般的なインクの製品では、Butterfly Boardの0.5がもっとも細い字となるようです。
パイロットの中綿式極細はスペックとしては0.5〜0.7となりますが、実感としてはバタフライボード用0.5もパイロットの極細もそう大きく変わらない印象です。
nu boardホワイトボードマーカーはもっとも繊細な文字が書けますが、インクが特殊なので必要に応じて選んでください。

ホワイトボードマーカーに限らず、消耗品のファシリテーション文具はとにかく惜しまず使うことがカギですから入手しやすさ(販売店、価格)は非常に大きな要素だと当ブログでは考えています。また、可視化する内容によっても盤面と筆記具の組み合わせは変わるので、セットにこだわらず「どういった用途で使うのか」「買ったときと使い方が変わっていないか」といった観点も合わせてマーカーとの組み合わせを考えたいものです。

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この項目は、2018年4月18日に旧ブログで公開した記事に加筆修正したものです
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