学校の長期休みになると「模造紙」と検索して当ブログにいらっしゃる方が増えてきます。ふだんは当ブログ、ファシリテーション(会議やワークショップ、はたまたプロジェクトなどを円滑かつ効果的に進める手法)に利用するツールをご紹介していますが、模造紙は工作や写真撮影などにも使える便利グッズ。模造紙について網羅的に書いている記事もそれほど見当たらないので、ここでひとつまとめておきたいと思います。
模造紙って何?
一般的には「そのへんで普通に買える中ではいちばん大きな白い紙」くらいの認識だと思います。
Wikipedia情報によると、はじめは紙幣や証券用の和紙に似せた洋紙をオーストリアの会社が作る→日本の会社がさらに改良→すでに何の模造品でもないのに「模造紙」というのが面白いですね。もう「モゾー紙」くらいにして、ネーミングの原型をとどめないようにしてもよいのでは。
有名な話としては、地方によって呼び方が様々ということ。「大判用紙」「大洋紙」「ガンピ」「B紙」「鳥の子洋紙」「広洋紙」「広幅用紙」などなど。「由来はともかく、とても身近な生活用品」感があってステキです。
模造紙のサイズはどのくらい?
もっともポピュラーな大きさは788×1091mm。これを「四六判(しろくばん)」と呼びますが、あまりピンときませんね……A1(594☓841mm)より一回り大きなサイズです。つまり、模造紙にA4版(210☓297mm)を9枚貼ると一回り余るくらいのサイズ感。

ケアとまちづくり未来会議(2019年8月24日開催)にて。会場で模造紙を掲示するスペースがなかったので、A4に描いて後から模造紙に貼り付ける手法をとりました。
ふつうはどこで買っても四六判ですが、ダイソーで売られている模造紙はハーフサイズ(545×788mm)が基本なのでご留意ください。かえって取り回しがよくて便利なときもありますよ。

模造紙はどこで買えますか? お値段は?
大きな文具店では一枚ずつばら売りしていることもあります。ばら売りの模造紙は比較的厚手で上等な紙、1枚60円〜100円くらいでしょうか。
一般的には4枚程度が筒状にセット売りされていて、この場合1枚あたりの単価は40円前後のことが多いです。
100円ショップではもちろん100円。4〜5枚入っているものが多く、お得です。少し薄手の紙が使われていることが多く、インクの裏抜けが気になることもあるので、下にもう一枚模造紙や新聞紙を重ねるなど気をつけてください。


もちろん通販でも買うことができます。
送料がかかることが多いので少量を買うなら100円ショップで充分な気がしますが。
私は大量に使うので、もちろん20枚入りの箱入りを買っています。50枚入りは持ち運びが辛いので20枚入りですねぇ。
最近はカウネットのこちらがお気に入りです。

模造紙に適した筆記具は?
普通の上質紙なので何を使ってもいいのですが、板書的な使い方や研究発表を書くときの基本の筆記具(ペン)は「水性顔料マーカー」をお勧めしています。
例えば「プロッキー」「紙用マッキー」など、ある程度字幅が太くてインクが裏抜けしにくいものですね。会議の板書(ファシリテーション・グラフィック)はインクが早く乾くこと、壁に紙を貼って書くため裏抜けしないことが必須条件なので、このようなマーカーが適しています。


でも、下敷きにもう一枚模造紙や新聞紙を重ねたり、インクが乾くまでゆっくり待てるのであれば何で書いたっていいんですよ。自由にやりましょう。
マス目入りの模造紙はどこで買えますか?
100円ショップでもマス目入りの模造紙があります。マス目入りの場合は2枚で100円くらいの商品が多いですね。ガイドがあると書きやすいので、大きく書くのに慣れていない方はぜひお試しください。書いてしまえばマス目はそれほど目立ちません。
それではみなさま、エンジョイ模造紙!