ぺんてるさんがファシリテーション文具に本気出している

ぺんてる くみかえノート 03_ファシリテーション文具案内

ビジュアルファシリテーションフォーラム(VFF)のスポンサーはなんとあのぺんてるさん。
当ブログでもホワイトボードマーカーやサインペンをご紹介していますが、どうやら「発想」「ファシリテーション」向けの商品開発に注力してきつつあるようです。

ぺんてるサインペン
夢のようなサインペンたち

VFFではあふれんばかりにカラフルなサインペン(や、筆ペンやプラマン)をご提供いただき、そして新商品(候補)の「Kumikae-Note」をご紹介くださいました。

https://www.pentel.co.jp/products/degitalstationery/kumikae-note/

この「Kumikae-Note」は1辺がゆるやかなカーブを描いた形のふせんが9ますにセットされているノート。いわゆるマンダラ発想法に利用しやすそうなセットです。

大きな特徴はふせんの糊が両端についていること! 下のイラストでは、両端の青い部分が接着部にあたります。これによって鞄の中などでめくれてしまうことなくキレイに使えるということ。壁に貼ったときもはがれにくくなりますね。

サイズ感は長辺が7.5cm(ポスト・イット正方形の辺と同じ)で、比率は16:9にしているそうです。横長ディスプレイと同じアスペクト比ですね。

率直に申し上げると、多人数でアイデアを出し合う場面では利用人数に限界があるような気はします。理由はふせんのサイズが小さく、細いペンでないと書きにくいこと。また糊が両端にあるとしっかり貼りつきすぎて動かしにくいのですね。2〜3人までのグループで、さっと打ち合わせスペースなどにあつまって「ちょっとアイデア出ししてみない?」というシーンには似合いそう。人数がそれ以上になると、プロッキーくらいの太さのペンで書きたいところです(見えないのです)。やはり「ぺんてるサインペン」用というかんじ。

いや、大きなサイズのふせんと太いマーカーをぺんてるさんが出してくれたら解決です……!

伺った限りでは、ファシリテーション文具の難しさは「マーケットが小さく見える」ことのようです。つまり、使う人が少なそうだということ。私が以前リサーチに協力させていただいたホワイトボードマーカーの新商品案についても、そこがネックで……ということを伺いました。これはちょっと悔しいですね。ファシリテーションと適した文具を広める活動をもっとやっていかなくては……と痛感しました。

ファシリテーション文具に求められる要件は「幼児向け文具」と性質が似ているので、そのあたりをうまく使えればもうすこしマーケットが広がると思うんですけどね。アクティブラーニング周りと合わせてなんとかならないかな。海外のホワイトボードマーカーが異常にカラフルなのも、学校で使うからという背景もあるわけで。
とはいえぺんてるさん、太いマーカーの可能性も探っていらっしゃるようで心強い限りでしたよ。ぜひぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

こんなにアイデアが!(よりによって自分が描いた分の写真がない)

過去の「ぺんてる」関連記事はこちら。

この項目は、2017年10月29日に旧ブログで公開した記事に加筆修正したものです。

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