ファシリテーショングラフィックの世界で、もっともよく使われているマーカーは三菱鉛筆の「プロッキー」ではないでしょうか。
模造紙やイーゼルパッドに描くためのマーカーは、水性顔料インクであることが必須条件。
油性マーカーではだめなのです。裏移りして、壁や机にしみてしまいます!
ワークショップのためにマーカーを用意してくださいとお願いして、事務局が油性マーカー(ほとんどマッキー)を持ってきたときの脱力感といったら。そんな悲しい事故を一件でも減らすために、このブログを始めました。
話がそれました。その中で多くの人が選ぶのが、プロッキーだと思います。たぶん、人気はプロッキーとゼブラの「紙用マッキー」が二分していると思います。しかし、なにせプロッキーは取り扱い店舗が多いところに協力なアドバンテージが。また、「紙用マッキー」はその名前から油性と間違えやすいので、私もたずねられたらプロッキーをオススメしてしまいます。
では、ファシリテーショングラフィックを始めよう、と思ったとき、スターターキットとして適しているのはどのセットなのでしょうか。
まず、必ず「細字+太字」の方を買ってください。太い方です。こちらですね。
そして、色は「10色セット」をオススメします。
みんな8色セットを持っているような気がするけど…じっさい、お店でよく売られているのも8色セットだけれども…。
実は、最近の8色セットは「黒、青、水色、緑、黄、ソフトピンク、赤、茶」。
紫と橙がセットされていないのです。
(以前のセットは「黒、青、紫、緑、黄、橙、赤、茶」でした)
ファシリテーショングラフィックでは文字色として紫、そしてハイライトとして橙がとても使いやすいのです。加えて水色とソフトピンクも使い勝手がよい。
ですから、「黒、紫、青、水色、緑、黄、橙、ソフトピンク、赤、茶」の10色セットを買うべきなのです。買ったら買ったで、今度は「どの色を捨てるか」という葛藤も始まりますが。
グラフィックレコーディングを指向している方は、はじめから15色セットを買ってしまいましょう。個人的には蛍光色は目が痛いので、15色で十分だと思います。あるいは、10色に灰、うすだいだいを買い足すのもよいと思います。