ファシリテーター、タイムキーピングどうしてる? (デジタル編)

タイムキーピング 03_ファシリテーション文具案内

普通の会議でもワークショップでも、またそれがリアル開催でもオンラインでも、時間を区切って話し合いや作業をすることは多いものです。今回は、重要なファシリテーションスキルのひとつであるタイムキーピングに便利なあれこれの「デジタル編」をご紹介したいと思います。特にスマートフォン向けには非常に多くのアプリが出ていますので、もっと便利なものをご存知でしたら共有していただけると嬉しいです(Facebookページが便利かな?)。

スマートフォン

私が愛用しているアプリは「Time Timer(タイムタイマー)」と「プレゼンタイマー」の2種類です。どちらのアプリもiOS、Androidに対応しています。しかもどちらも無料です。広告も表示されません(たぶん)。
私は主にiOS版を使うので、もしかするとAndroidでは使い心地がやや異なるかもしれませんがそこはご容赦を……。

Time Timer

Time Timer: iPad Editionの画面

残り時間を視覚的にわかりやすくするタイマー時計「Time Timer(タイムタイマー)」の会社がリリースしているアプリです。リアルもアプリも似たような製品が多く売られています。

条件の保存や、同じ条件でタイマーを何回も使うのが直感的に分かりにくい難点はありますが、カウントダウンの画面がすばらしいのです。あともうこれだけしか残り時間がない! という感覚も促進されるみたいです。

‎Time Timer
‎What happens when you can see time? Stress-free productivity. Turn your smartphone or smartwatch into a fun and easy visual timer. The Timer Timer app featur...
TIME TIMER for ANDROID - Google Play のアプリ
人々が時間の経過をより良く把握するのに役立つユニークな視覚タイマー。

iOS版はiPhoneのみ対応しています。iPadで利用する場合は、画面構成の異なる「Time Timer: iPad Edition」をおすすめします。

‎Time Timer: iPad Edition
‎Enjoy stress-free time management with the new & improved Time TIMER for iPad (iOS 8 upgrade) – an award-winning visual timer. Special introductory pricing for...

アプリ版だとモニターやスクリーンに大写しできるのが嬉しいところです。一度リアルのTime Timerを買おうかと思ったこともありますが、大きくて30センチくらいのものなので会場が広いとそれほどわかりやすくないかも、と思い直しました。それに、あまり丈夫な構造でもないので持ち歩きのときに壊れそうで。Time Timerに関してはアプリがとても利便性高いです。

こちらがリアル版。

プレゼンタイマー

iPadの画面

これは学会などでおなじみ、持ち時間を知らせる係がリンリンと鳴らしてくれるアレ(テーブルベルなどと呼ぶそうです)を模したアプリです。ベルを鳴らすタイミングを3つ指定することができ、例えば「終了1分前」「終了」「終了してから3分経ったぞ(もうこれ以上許さん)」のように知らせることができます。また、ボタンをタップすると手動でリンリン鳴らせますのであなたも『動物のお医者さん』10巻の漆原教授ごっこができます(若い人を放置するネタ)。

スマホの音量を上げても、ベルの音はかなり控えめです。

Time Timerはまとまった作業時間など、少し長めの時間の提示に向いていると感じるのに対し、こちらのプレゼンタイマーは発表の時間管理に適している感触です。大きな数字でカウントダウンされるのは緊張感があってよいものです。使うときは、画面を横長にすることをおすすめします。

‎プレゼンタイマー
‎プレゼンタイマーは、シンプルなプレゼンテーション用タイマです。学会発表やカンファレンスでの発表、および発表練習にお使い下さい。 - ベルを鳴らす時間を3つまで設定できます。 - ベルが鳴るたびに、時刻表示の色が変わります。 - 手動でベルを鳴らすこともできます。 - カウントアップ/カウントダウンに対応 - 回転に...
プレゼンタイマ - Google Play のアプリ
プレゼンタイマーは、シンプルなプレゼンテーション用タイマです。学会発表やカンファレンスでの発表、および発表練習にお使い下さい。

Androidの「時計」は使える子

Androidスマートフォンの画面を並べました

でも、Android標準「時計」アプリのタイマーはけっこういいんですよね。

  1. タイマー設定を複数保存できる
  2. 新しいタイマー数値をテンキーで入力できる
  3. タイマーでカウント中、プラス1分が手軽にできる(カウント画面の「+1:00」をタップ)

iOSの時計はそこまでできず、残念です。

オンライン参加者に届ける

さて、これらのデジタルタイマーはリアルでもオンラインでも利用可能です。ZOOMで画面共有する場合は、アプリが鳴らす「チリンチリン」が参加者にも聞こえます(iOSで検証)。ただし、インターネットを伝わるので、もちろんタイムラグは発生します。私が試した限りでは、ワンテンポ遅れて聞こえるなという印象を持ちました。
でもこれはそんなにクリティカルな話ではありませんね。だってリアルのときも「はいそこまでー」と区切っても話し続けるグループあったしね……(というか、そもそも、オンライン会議はすべてがワンテンポずれている世界なのでよいのです)。

バーチャル背景にタイマーを表示させるアプリもあるようですが、個人的にはなんだかごちゃごちゃして見づらいと思いました。

PCでタイマーを使うには

Windows10の場合は、デフォルトの「アラーム&クロック」のタイマー機能を全画面表示にして画面共有するのが手軽ではないでしょうか。会社のPCは許可されたアプリ以外インストールできない場合も多いですしね。

ただ、MacOSはデフォルトのタイマー機能がなく、何かアプリをインストールする必要があるようです。私はワークショップではiPadを使うのでMacにタイマーアプリを入れておらず、参考になることが書けずすみません。

次回はアナログツールです!

デジタルとアナログを一緒に記事にしようと思っていたはずが、デジタルツールで思わず力が入ってしまいました。アナログもご紹介したいツール盛りだくさんですので、2回に分けてお送りします。

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