「神戸の未来を創る 300人のBE KOBE会議」は、その名の通り300名以上を収容できる非常に大きな会場で開催されました(立食だと700名以上収容)。
以前の投稿のとおり、ホワイトボードを用意していただきましたが、こんな大きな会場では字なんか絶対見えないはず。
https://facigraworks.hatenablog.com/bekobe300/facigraworks.hatenablog.com
とはいえ、書くからには少しでも見やすくしたい。 一応、悪あがきとして、極太のホワイトボードマーカーを用意していきました。きっと会場に用意されているマーカーは細字だと予想していましたので(はたして、その通りの細いマーカーがおいてありました)。
さて、今回お出ましいただきましたマーカーは「パイロット ボードマスター 極太」です。
A4判のnu boardに描きました。極太でしょう。ボードに書かれる字の大きさは、マーカーの字幅に依存します。今回もその効果を狙ってのマーカーチョイスでした。ここまで字幅が太いと字画が詰まって読みにくくなる、という弱点はありますが、そこはテクニックでカバーの領域かもしれません。
順調に見えたのですが、今回は思わぬ落とし穴が! ホワイトボード2枚半ほど書き上げたところで、インクがかすれてきてしまいました。インク残量はまだあるはずなのに……!
実は、通常のミーティングでは、それほどずーっと何かを書き続けるという場面は多くありません。発言の要点を書いていけばいいのですから、必ずインターバルがあります。その際は、ペンにキャップをはめたり、ペンの向きが変わったりしてインクは自然にペン芯(ニブ)に供給されていきます。また、中綿式のペンは毛細管現象で常にインクがニブに送られるので、インク切れの心配もほぼないわけです(別の弱点があるので、私は中綿式を好まないのですが)。 しかし、「パイロット ボードマスター」は直液式。 ずっとペンを上向きに書き続けると、インクカートリッジとニブの間には空洞ができ、インクが供給されなくなってしまうのでした。
これは、焦りました。カートリッジを見てもインクはあるように見えるし、また、カートリッジ交換も間に合わない(スペアカートリッジは常に持ち歩いています)。 結局は中字平芯(いつもの愛用品)に切り替えて事なきを得ましたが、やはり、バックアップ用に同じペンは2本用意すべきだなあと実感しました。極太なんてあまり使わないだろうからと、1本しか買ってなかったのです……反省。
とはいえ、ニブに溜まったインクだけでボード2枚半描けるなんて、ものすごく優秀じゃないですか? さすが、文具界のトヨタ(と勝手に私が思っている)パイロットさんです。万年筆の精度の高さや、フリクションのポジショニングがプリウスっぽいなーとか。
【2018.09.25追記】
ボードマスター極太をしばらく使わず放置していたらインクが乾いて固まり、カートリッジ交換のときに分解してしまいました。2本のパイプで中綿部分にインクを供給しているんですね。これは書きっぱなしだと、かすれますねえ。
カートリッジは忘れるべからず、ですね。